■クレジットカードのブラックリストって何なの?

ブラックリストに入ってしまったことでクレジットカードが作れない、こんな話を皆さん耳にしたことがあると思います。この会話だけ聞き取るといかにも「クレジットカードが作れない人リスト」のようなものがあるように聞こえてしまうでしょう。でも、そんなリストみたいなものが実際に存在したら恐ろしいですよね。いつ何時自分がそのリストに入ってしまうか分からないままクレジットカードを使っていくのは気が気じゃない方も出てくるでしょう。しかし、実際にクレジットカードに関してブラックリストというものが存在しているのではないんです。あくまでも「ブラックリスト」と呼ばれるのはものの例えなんですね。

では、どういったものをブラックリストと例えているのでしょうか。まず一般的にブラックリストとはどのようなものかを考えてみましょう。Wikipediaを参照してみるとブラックリストとは”警戒を要する人物・団体といった対象の一覧表のこと”と記載されています。つまり、クレジットカード業界においてブラックリストに入るとは何かしら発行の面や返済の面で注意する必要がある人間と判断されたということになります。何を持ってこの判断をするのでしょうか。

ここからがクレジットカードのブラックリストの本質となり発行に注意すべき人間は信用情報機関という会社の情報を元に判断されています。全てのクレジットカード会社やカードローンなどの事業を行っている会社は日本に3企業あるうちの最低1つの信用情報機関に加入しています。この信用情報機関には、クレジットカードの発行状況や申し込み状況、そして現在の利用額や支払い(返済)の状況が集約されています。この集約された情報の中には正しく支払っている情報はもちろんのこと、期日までに支払いが出来ていないという情報も記載されています。この情報に信用上の問題がある人のことを一般にブラックリストに入った人と呼んでいるのが現実です。

どのような人物をブラックリスト入りと呼んでいるのかというと、この信用情報機関で管理される信用情報に「異動」と記載された方をブラックリストに入ったと呼んでいます。具体的にどのような問題を起こしてしまうと異動が記載されるのかは別に解説していますのでここでは割愛しますが異動と判断されてしまうとブラックリストとなってしまうのです。

まとめとして、ブラックリストというものが実際に存在しているわけではなくこの点は安心してください。法律で定めらた過程を経て信用情報機関に異動と記載された人をブラックリストに入ったと例えているだけなのです。

■クレジットカードのブラックリストに関する噂にお答えします

なにかとクレジットカードが発行できなくなるとブラックリストに入っているのでは、といった憶測がたつことがあります。そもそも、クレジットカードの発行においてブラックリストというものは存在せず信用情報に問題がある人のものの例えにしか過ぎません。そのため、ブラックリストに入っているかもしれないという様々な噂の大半は事実と異なるものとなってしまっています。今回は私が今まで「これってブラックリストに入ってるの?」と質問されたことがある内容について真偽を説明していきたいと思います。

・犯罪で捕まってしまったけどクレジットカードって作れなくなるの?
こんなことを聞かれてしまう立場も良いものでは無いのですが、小さなものから大きなものまで犯罪を犯してしまった後のクレジットカード発行について不安を持たれている方がいらっしゃいます。クレジットカードを申し込む前に私に相談し、こんな場合でもクレジットカード作れるのか、ブラックリストに入っていないかと尋ねられます。結論から言いますとこれは全くの誤解であり、仮に犯罪歴があったとしてもブラックリストとは全く関係がありません。クレジットカードのブラックリストとは冒頭で述べたように、信用情報に問題がある人のことを例えています。そのため犯罪歴があったとしてもここに記載されることは無いのでブラックリストに入ることもありません。世の中そこまで全ての情報が筒抜けになっているわけではありませんので、過度な心配は不要です。

・過払い金請求したらブラックリストに入る?
テレビなどで積極的に過払い金請求について紹介されてきた結果として、実際に自分も返金があるのではと考える人が増えてきています。その反面、クレジットカード会社に対して不利となる過払い金請求なんてしたらその後クレジットカードは作れない(ブラックリストに入ってしまう)のではないかと心配されている人がいます。これも誤解であり、過払い金請求をしようともクレジットカードのブラックリスト入ることはありません。確かに任意整理の1つである過払い金請求はブラックリストに入る可能性があるように見えます(任意整理はブラックリストに入ることも十分にありえます)。ですが、任意整理とは本質的には異なりあくまでも法定金利を超えて支払っていた利息を返済してもらうという作業が過払い金請求です。本来は支払うべき必要が無かったものを返してもらう当然の権利ですので、これについてもブラックリストに入るといった心配は無用です。

■クレジットカードのブラック情報の確かめ方

クレジットカードの審査になかなか通らずにもしかしてブラックリストに入っているのでは?と考える人がいらっしゃいます。こういった時ブラックリストというものを探してもなかなか情報が見つからないと思います。それは当たり前で実際にブラックリストが存在しているわけではないからです。ブラックリストが存在していないならば調べようが無いかと思われるかもしれませんが、そういう訳ではありません。手順を踏めばブラックリストと呼ばれているものの実態を手に入れて確認することができます。ブラックリストはあくまでも信用情報に問題がある人のことをこう例えているだけです。そのため自分がブラックリストに入っているのかどうかというのはこの信用情報を確認することで把握することが出来ます。具体的にはどのようなものかをご説明していきましょう。

日本で個人の信用情報を管理している指定信用情報機関は以下の3箇所存在しています。
・株式会社シー・アイ・シー(CIC)
・日本信用情報機構(JICC)
・全国銀行個人信用情報センター(KSC)
それぞれの詳細は割愛しますが、金融機関やクレジットカード会社の種類によって加入している信用情報機関が異なると考えてもらえば問題ありません。これらの機関が管理している情報に問題があればそれをブラックリスト入りと呼んでいるわけですので、ブラックリスト入りかどうかを確認するにはこれらの信用情報機関から自分の信用情報を取り寄せて確認すれば分かるということです。クレジットカード会社などが確認する情報であるため個人には開示されないように思われるかもしれませんが、手続きを踏めばしっかりと情報開示してもらえます。

手続きも以前は複雑で手間の掛かるものでしたが、最近ではインターネットを経由して情報開示が出来るようになったため手間はかなり減ったような印象を受けています。インターネットで開示の申請が出来るのであれば最短即日の開示で、費用も1000円程度と大したものではありません。もし、インターネットでの開示が出来ないのであれば郵送で依頼をし、郵送での返信を待つことになりますので早くても1週間から10日程度は期間が掛かると思ったほうが良いでしょう。

クレジットカードのブラックリストに入っているかどうかは自分で確かめるしかありません。またそれぞれの機関が開示する情報も少しフォーマットが違いますので、届いたものはしっかりと説明を読みながら確認することも大切です。

■誤ってクレジットカードのブラックになることもある?

最近ではこのようなこともかなり減ってはきましたが、手違いなどで誤ってクレジットカードのブラックリストに入ってしまうことがあります。この多くの理由は人的なミスなのですが、誤ってブラックリストに入っているとクレジットカードの発行に失敗したり現在使用しているクレジットカードの利用が制限される可能性があるなど日常生活に大きな支障をもたらしてしまう可能性があります。あまり無いとは言えども、ここ数年で実例も出ていますので万が一クレジットカードの審査に通らないようなことが続けば確認する必要があるでしょう。

数年前、大手携帯電話キャリアが支払状況を誤って支払い遅延として登録したことが報道されました。これは携帯電話料金に含まれる端末の分割支払について実際に支払われているのにも関わらず支払われていないと信用情報機関に登録してしまったものです。携帯電話端末の分割支払は通常のローンと同様の扱いをされていますので、ここで支払いが行われていないと扱われるとクレジットカードを始めとした他の審査にも影響が出ることになります。この原因はシステム改修時にテストに漏れがあったに起因するものでしたが、本人の全く知らないところで誤った情報が登録されていたことになります。実際この事実が判明してからはすぐに登録情報の修正がされたようですが、これが原因と推測される審査落ちなどを経験された方は居たようです。明らかな人的ミスとまでは言いませんが誤って信用情報に傷が付けられていたんですね。こういった誤りも続いてしまえば本当にブラックリストとして扱われてしまうことがありますので、他人事とは言えないぐらいの重要度がある事件となっていました。

最近はほとんどの信用情報がシステムで登録されるようになっているため、支払いをしているのに誤って登録するという人的なミスは発生しないようになっています。逆に人的なミスを発生させないためにもシステム化されているのです。ですが、上記で紹介した事件のようにこのシステム自体がおかしなことになっている事例が発生しました。こういった事件が起こってしまうと、必ずしも正しく登録されていないのでは無いかと不安なってしまいます。

金融に関するシステムは特に重厚に作られていると言われており、こういったミスが起こることはめったにありません。ですが、いつ何が起こるかは分かりませんのでもし何か気になることがあれば信用情報の開示などをして誤った情報が登録されていないかは確認しておいたほうが賢いでしょう。

■クレジットカードのブラックにならないために

クレジットカードの支払いを忘れていた、計画外の出費が発生してクレジットカードの支払いに間に合わなくなってしまった。こういっったことは人間である以上いつなんどき起こるか分かりません。クレジットカードは基本的に支払日に決まった金額を支払うことで信用が保たれています。そのためクレジットカードの支払いを期日までに済ませられないということが続くとブラックリストに入ってしまうことになります。

こういったことを回避するために一般的にやっておくべきことがいくつかありますので紹介していきましょう。
・支払いは自動引き落としに設定する
最近は殆どのクレジットカード会社が口座からの自動引き落としを必要としていますが、なかには振込用紙による支払いで対応している会社もあります。また、なにかと忘れがちなのはクレジットカードを発行して1-2ヶ月は口座振替の事務処理が完了しておらず振込用紙で支払わないといけないといったケースです。こういったケースは自分としては口座振替の手続をしたつもりでいるので自動的に引き落とされると考えているのに対し、実際には振込用紙が届いているといったことが起こりうるということです。クレジットカード会社からの郵送物はキャンペーンの案内なども確かに多いとは思いますが、支払い用紙であることもありますので全て確認しておくことが対策としては望ましいでしょう。
振込用紙で支払いを続けている人で、クレジットカード会社が銀行引き落としに対応していないということは無いと思いますのでなるべく口座引き落としの支払いへ変更したほうが良いと思います。

・後から支払金額の調整を依頼する
依頼するとは記載しましたが、最近のクレジットカード会社(特にVISAを利用している提携カードなど)は後から支払金額の変更に対応するサービスを提供していることが多くあります。具体的にはクレジットカードの使用時には一回払いとして指定した請求であっても、支払い前にインターネットやオペーレーターへの電話によって分割支払やリボルビング払いに変更してくれるというものです。もちろん、これらの支払い方法には手数料がかかってしまいますが逆に考えると手数料を支払うことで毎月の支払い金額を下げてもらえるということになります。クレジットカードのブラックリストに入ってしまうのは決まった金額を支払えないから起こってしまうことです。支払う金額を正規の手段で下げてもらうことが出来れば、その金額さえ支払えればブラックリストには入らないのです。